就業規則は「経営理念」とリンクさせる

理念の下に社内ルールや人事制度、賃金制度を導入していきます。

例えば、単に法律で定められているからその通り有給休暇を与えるのではなく、会社の理念に沿って有給休暇の規定を定めていくのです。

私が就業規則の作成をお手伝いしたある企業では「毎日、仕事に没頭できるのは家族の協力があるからである。だから家族という存在に感謝しなくてはならない」という理念が浸透しています。

その理念を形で表すために、家族の誕生日には強制的に有給休暇を取得させるという就業規則を作成しました。

このように理念のもとに就業規則や社内制度を構築していくと理念に賛同できる人だけが社内に残ります。そして、残った従業員は自ら会社の熱狂的なファンになるのです。

彼らは自社のファンな訳ですし、社員であることを心から誇りに思っていますから、モチベーションの要因が金銭ではなくなってきます。

その会社の社員であることがモチベーションになってくるのです。

彼らは決して高くない賃金であったとしてもそのことに不満を持たず、楽しく働き、かつ、好業績を残してくれるのです。

また、ファンになった社員は自社の理念の素晴らしさを取引先や友人などに話します。

すると、取引先などではその会社の評価が上がります。（誰だって、自社の愚痴を言う人より自社の理念を明るく語ってくれる人と取り引きしたいと思うものです）

最終的にはその評判が相乗効果になって会社業績が上がる、ようになるのです。